Oh,where is my leg!? |
日常でありましたアホらしい出来事を書いたり書かなかったり、愛を叫んでみたり、たまに真面目に更新報告や連絡をしたり。 |
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2 わたしのじんせい
「まって、まってまってまって!!」
全力で叫んだ。肺活量には自信があるから、おもいっきり。
「ふざけんなよほんとに!息が上がってないのはそれなりに鍛えてるからだっ、私は死んでなんかない!!」
男の人が私を見た。
哀れみを含んだ視線。かわいそうにと、小さく呟く。
「だって・・・今私はここにいるじゃない!!」
感情は昂ぶっていく。体温は、かわらない。
頭にかっと血が昇る感覚。とまらない。
「第一、死後の世界が駅?そんなしょぼい世界、っ、」
男の人が、思いっきり私を抱きしめた。
「こんなに濡れて・・・かわいそうに。おいで、タオルを貸してやる」
「っ・・・」
「・・・ちとせ、っていったか。」
聴こえるか、と。
掠れる声で、彼が言った。
「俺の、心臓の音が。」
は、と気付く。
向かい合わせになって抱きしめられて、こんなに力強く抱きしめられて。
心音が感じられないなんて、そんなこと。
「そんな」
「聴こえないだろ」
「・・・そんな、こと」
かわいそうに。
もういちど、切なげな声音で紡がれた言葉に、諭された。
――真実を見つめろ。もう戻れない。
中学にあがってから多分初めて、大声で泣いた。
「まって、まってまってまって!!」
全力で叫んだ。肺活量には自信があるから、おもいっきり。
「ふざけんなよほんとに!息が上がってないのはそれなりに鍛えてるからだっ、私は死んでなんかない!!」
男の人が私を見た。
哀れみを含んだ視線。かわいそうにと、小さく呟く。
「だって・・・今私はここにいるじゃない!!」
感情は昂ぶっていく。体温は、かわらない。
頭にかっと血が昇る感覚。とまらない。
「第一、死後の世界が駅?そんなしょぼい世界、っ、」
男の人が、思いっきり私を抱きしめた。
「こんなに濡れて・・・かわいそうに。おいで、タオルを貸してやる」
「っ・・・」
「・・・ちとせ、っていったか。」
聴こえるか、と。
掠れる声で、彼が言った。
「俺の、心臓の音が。」
は、と気付く。
向かい合わせになって抱きしめられて、こんなに力強く抱きしめられて。
心音が感じられないなんて、そんなこと。
「そんな」
「聴こえないだろ」
「・・・そんな、こと」
かわいそうに。
もういちど、切なげな声音で紡がれた言葉に、諭された。
――真実を見つめろ。もう戻れない。
中学にあがってから多分初めて、大声で泣いた。
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