Oh,where is my leg!? |
日常でありましたアホらしい出来事を書いたり書かなかったり、愛を叫んでみたり、たまに真面目に更新報告や連絡をしたり。 |
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1 受け入れられない
「死んだってなんですか、私いきてるじゃないですか」
青年に、そう言う。
「・・・どれくらい」
「?」
「どれくらいの距離、歩いてきた?」
「えっと」
「かなり長かっただろ」
「はい」
「水もあるし」
「はい」
「息、あがってる?」
「・・・」
「心臓はばくばくいってる?」
「・・・」
自分の左胸に、手を当てた。
「・・・いって、ないです」
「・・・そりゃ残念」
「・・・わたしは」
「ん?」
「わたしは、どうすればいいんですか?」
「どうって」
「家に、帰れないんですか?」
「そりゃあな」
「私、今週定期テストあるんです」
「へえ」
「成績下がっちゃうじゃないですか」
「関係ねーだろ、死んでるんだから」
ぺた。
思わず、尻餅をついた。
「・・・そんな、」
「お譲ちゃん、名前なんてーの?」
「・・・ちとせ、です」
「そうか、ちとせか」
「・・・お兄さんは」
「俺は、・・・」
「・・・」
「・・・なんだろう」
「なんですかそれ」
「忘れちまったなあ」
「自分の名前をですか」
「死んでもう何年になるかな」
「ほんとはお幾つなんですか」
「23で死んで、ええと、もう30年か」
「・・・53」
「そーだ、今年でもう30年だ」
「成長って止まるんですか」
「らしいな」
「私は14です」
「若いな」
「まだこどもなだけです」
「そう解ってる奴は大人なんだよ」
「お兄さん」
「なんだ」
「けっきょく名前、なんなんですか」
「・・・なんでもいい」
「なんて呼べばいいんですか」
「なんでもいい」
「じゃあお兄さんで」
「好きにしろ」
しんだ。
わたしは、しんだ。
「って信じられるかァァァァァァァァァァァ!!!!」
「死んだってなんですか、私いきてるじゃないですか」
青年に、そう言う。
「・・・どれくらい」
「?」
「どれくらいの距離、歩いてきた?」
「えっと」
「かなり長かっただろ」
「はい」
「水もあるし」
「はい」
「息、あがってる?」
「・・・」
「心臓はばくばくいってる?」
「・・・」
自分の左胸に、手を当てた。
「・・・いって、ないです」
「・・・そりゃ残念」
「・・・わたしは」
「ん?」
「わたしは、どうすればいいんですか?」
「どうって」
「家に、帰れないんですか?」
「そりゃあな」
「私、今週定期テストあるんです」
「へえ」
「成績下がっちゃうじゃないですか」
「関係ねーだろ、死んでるんだから」
ぺた。
思わず、尻餅をついた。
「・・・そんな、」
「お譲ちゃん、名前なんてーの?」
「・・・ちとせ、です」
「そうか、ちとせか」
「・・・お兄さんは」
「俺は、・・・」
「・・・」
「・・・なんだろう」
「なんですかそれ」
「忘れちまったなあ」
「自分の名前をですか」
「死んでもう何年になるかな」
「ほんとはお幾つなんですか」
「23で死んで、ええと、もう30年か」
「・・・53」
「そーだ、今年でもう30年だ」
「成長って止まるんですか」
「らしいな」
「私は14です」
「若いな」
「まだこどもなだけです」
「そう解ってる奴は大人なんだよ」
「お兄さん」
「なんだ」
「けっきょく名前、なんなんですか」
「・・・なんでもいい」
「なんて呼べばいいんですか」
「なんでもいい」
「じゃあお兄さんで」
「好きにしろ」
しんだ。
わたしは、しんだ。
「って信じられるかァァァァァァァァァァァ!!!!」
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